現在、マレーシアの首都クアラルンプールに猫8匹
と保護猫数匹+人間2人で住んでいます。


主に猫との南国暮らしを綴ったブログです。




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一月半ば、お友達のキャベツママさんの愛猫、なっちゃんが急逝しました。

本当に本当に急な出来事で、マレーシアに来てから自分の家の猫の次によく会ってると言っても過言ではない家猫ちゃんだったのでショックが大きかったです。



キャベツママさんのInstagram



この記事はずっと書こう書こうと思いつつ、なっちゃんのこと思い出すと悲しくなってしまい、なかなか文字を打つ手が進みませんでした。


ブログやSNSで、ペットが急に亡くなった話を目にすることがありましたがどこか遠くの話だと思っているところがありました。

わたし自身7年前にむーたんが急にお空に逝ったにも関わらず。
むーたんの場合は病院で起こったこと。
急なことではありましたが原因も分かっていたこと。
ということで、他の原因に関しては危機感が少なかったかもしれません。




ペットが急逝した多くの場合は亡くなった原因がわからないことが多いのではないかと思います。
気が付いたら息が止まっていた、冷たくなっていたというような悲しい話を耳にします。



今回なっちゃんは、急にではあったのですが、体調がおかしくなってから亡くなるまでの数時間、異常が起きた最初からお空に逝くときまで飼い主さんが一緒にいることができたので、なっちゃんに何が起きたかほぼ全てを見ることができました。
わたしも異常が起きた数時間後に駆けつけ、そのあと最期まで一緒にいることができました。



そのおかげで考えるべきこと、学べたことがありました。
猫を飼ってる他の方にも少しでも届いたらいいなと思い書いてます。
少し長くなってしまい分かりにくい部分もあると思いますが、お付き合いいただけるとありがたいです。




1月16日

なっちゃんの飼い主であるキャベツママさんが午後9時ごろ仕事から帰宅すると、普段と同じようにソファでなっちゃんは寝てたそうです。
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しかし、その後、午後10時前にキャベツママさんはなっちゃんの異変に気付きました。

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なっちゃんが、後ろ足を両方とも引きずって歩いていたのです。

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しかも、触ろうとすると怒って逃げてしまう…。

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この時、わたしはリアルタイムでキャベツママさんから連絡をもらって動画や画像を見ていました。


時間は夜11時。
近所でレントゲンや手術などの処置ができる動物病院は開いていません。
応急処置程度の夜間診療のできる病院は車で20分程度のところにありますが、そこに連れて行っても結局朝まで何もできないので、朝一番に設備の整った病院に連れて行こうということになりました。
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なっちゃんの容態は良くなることはなく、わたしもいてもたってもいられなくなって、0時過ぎにキャベツママさんのお家に行きました。


なっちゃんは、落ち着けるようにケージの中に入れられて横たわっていました。
触らせてくれるし呼吸は少し落ち着いたように見えました。
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なっちゃんの様子としては、

両足、下半身が動かない

後ろ足の肉球が冷たい

触ると嫌がる


血栓症かもしれない、と思いました。
でも、血栓の最初の兆候で片足が動かなくなるのはよく聞くのですが、両足…?と思って調べると症例はかなり少なくはなるけども、あるにはあるとのこと。

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実はなっちゃん、こことのところ少し元気がないような…?
と、異変が起きる数日前に動物病院を受診したばかりでした。

一か月ほど前から、前ほどごはんにがっつかなくなって、少し毛並みがぼさっとしてきたかもと言っていたキャベツママさん。





なっちゃんは4年前、おなかに赤ちゃんがいるところをキャベツママさんに保護されました。
その後7匹の子猫を産み、全員立派に育て上げました。
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子猫はその後5匹は里親さんへ、2匹はそのままキャベツママさんのお家の子になりました。



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※写真はキャベツママさんのInstagramより。



なっちゃんは保護時に獣医さんからは「2~3歳くらいですかね」と言われたので、現在は6歳くらいだと思われてたのですが、

「猫って7~8歳くらいまで妊娠可能だと言うし、もしかしたら保護時点で5歳超えてたとかあるかも。そうしたらもう今シニアだしどこか悪くてもおかしくはないかも。」
とキャベツママさん。

確かに。シータさんなんて12歳なのに病院で3~4歳ですか?とか言われてたし、友達の家の飼育放棄のところを保護された猫は、病院で4~5歳と言われたけど後に元のお家からワクチン記録が見つかって本当は13歳だということが分かったなんてこともありました。

なっちゃんがもうシニアだとしたら、腎臓病だったり他に病気があってもおかしくないということで、血液検査をしてもらったところ、腎臓の値やその他も問題なしでパーフェクト◎。
ただ、少し歯肉炎と口内炎があるということで、そのお薬だけが出ました。

しかし、気高い三毛猫のなっちゃんは薬を飲ますのが一苦労でした。
キャベツママさんは何回も投薬に失敗し、通院後初めて薬を飲んでもらうことができたのが、この異変が起きた日の夕方16時ごろでわたしが保定をして2人がかりでやっとのことでした。




夜中2時になるころ、なっちゃんの容態は悪くなってきて次第に頭を上げなくなってしまい、呼吸が浅く早くなりました。

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午前4時ごろに下血と吐血。

そのわずか一時間半後、1月17日の朝5時半
キャベツママさんとわたしが見てる中なっちゃんは息を引き取りました。

キャベツママさんが異変に気付いてからわずか7時間後でした。

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後に、オンライン診療をしている日本の獣医さんになっちゃんに起きたことを話してみたところ、やはり心筋症による血栓が原因の可能性は高く、易出血性でDIC(出血しやすく血液が固まりやすくなる病気)であった可能性もある、とのことでした。

また、タイミング的に当日夕方にあげた薬の影響もあるかもと言われ、飲ませた薬を見たところなっちゃんの飲んだ薬は口内炎用のステロイド剤でした。

心筋症の場合、ステロイドを飲むと血流が滞り血栓のリスクが上がるとのことです。



猫の心筋症、遺伝要素も多いと言われていますが未解明は部分も多いようです。
ぱずたんはアメリカンショートヘアで心筋症になりやすい猫種と言われていますが、なっちゃんのように保護猫の場合はルーツもわかりません。


猫が元気がない、ごはんを食べないなどの体調不良が見られる場合、年齢にもよりますがまず腎臓疾患、誤飲、口内炎などを疑って血液検査とレントゲンと歯のチェックをすることが多いと思われます。

しかし、血液検査で心筋症の兆候が出ることは少なく、血液検査とレントゲンだけでは発見できないことも多いです。(レントゲンで兆候が見えることはあるが確定診断は難しい)

なっちゃんについては、病院に行ったときに心筋症を疑うべきだったと後悔をしています。


ぱずたんは現在全く症状はありませんが、過去に気管支炎でレントゲン撮った時に偶然肥大性心筋症の兆候が見えて極々初期の肥大性心筋症と診断。

投薬などの治療が必要な段階ではありませんが、今半年に一回心臓エコー検査をしています。
このことがあるのにどうしてわたしはなっちゃんの不調に心筋症を繋げなかったのか…。
血液検査で異常がなくて喜ぶところではなくもっと疑うべきだった…

今後我が家の猫、自分の知っている猫が様子がおかしく血液検査やレントゲンで異常が見つからなかった場合は心臓エコーをするべきだとなっちゃんが教えてくれました。
なっちゃんの子猫たちももしかすると心筋症の遺伝子を持っているので注意しないといけないのかもしれません。


猫の体調に心配なことがあるとき、特に原因がわからないときは心臓エコーもする
心筋症疑われる場合はステロイドには慎重になる。

なっちゃん、大切なことを教えてくれてありがとう。
でも、もっと長く元気な姿見たかったし、いつもみたいに玄関にお迎えに来て欲しかったよ…
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現在心臓のエコーができる動物病院はクアラルンプールではまだ少ないです。
今心臓エコーなどの設備含め、いろいろ(わたしの独断と偏見あり)載せた「KL近郊の動物病院まとめ」の記事を書いているところです。




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